ウォルサム ウォッチカンパニー(第二回)

こんにちは。店長です

前回のウォルサムの記事、本日はその続きです。

実は操業開始から10年。
まだウォルサムは製造も安定せず、社名もコロコロと変わり操業にはかなり苦労していたことが分かります。

そして、1860年。リンカーンの大統領就任後に、更に問題が起こるのです・・・。

1860年。エイブラハムリンカーンが大統領に就任した頃、アメリカは内戦へと突入します。
いわゆる南北戦争です。これにより、アメリカン・ウォッチカンパニーは深刻な財政危機に直面します。

1861年には、ビジネスが停止し、破産も避けられないほどの状況にありました。
それでもこの頃、工場は可能な限りの経費をカットすることで、どうにか操業を続けたのです。
これが結果として功を奏しました。

当時の伝記によると、リンカーン大統領は、1863年製 Wm.Ellery の銀無垢ハンターケースを愛用していたようです。


リンカーンが愛用していたものと同タイプのWm.Ellery銀無垢鍵巻き懐中時計

 
1885年社名を、アメリカン・ウォルサム・ウォッチカンパニー(American Waltham Watch Company)へ変更。
この当時のムーブメント(ケースを含まない)は、W.m. Elleryが$13、P.S.Bartlettが$16。
Bartlett-Ladiesが$30、Appleton Tracyが$38、A.T.&Co Ladiesが$40。
そしてなんと、American Watchグレードに至っては$175という金額でした。

※当時の為替レートが、およそ$1=1.18円程度。
今の貨幣価値で考えると、およそ1円が1万と言われますから、いかに高額なものだったかが分かります。

1906年に、再度社名が変更され、ウォルサム・ウォッチカンパニー(Waltham Watch Company)となります。

1923年、ウォルサム・ウォッチアンドクロック・カンパニー(Waltham Watch and Clock Company)へと社名変更します。
これは、当時、クロック製造の重要性が高まっていたこともあり、これを受けての変更でした。
社名はその後再び1925年に、ウォルサム・ウォッチカンパニーへと戻されています。

(第三回へ続きます・・・)