その後のファミリーヒストリー その三

こんばんは。
新店長です。

まだまだ「その後のファミリーヒストリー」は続きます。

お預かりしたEDMONDの懐中時計が修理部門から戻ってきたのが4月5日。
修理部門も大変忙しく、装飾部分と機械部分の取り外し作業に10日以上も待たされました。

その後、お客様のN様のもとにEDMONDを返し、N様自身で装飾部分の修理を行いました。
N様は本当に手先が器用らしく、そのような細かな作業が大好きなようです。

「EDOMONDの装飾部分の修理ですが、素人判断で、普段使いするにはまぁ良かろうと思うくらいにできました。
本日宅急便で送ります。

お手数をおかけしますが、機械部分と合体してください。

竜頭につながる軸が入るように、穴は開けたつもりです。
修理に使った素材はUVレジンという紫外線を当てて硬化させる物ですから、やすりで削ったり、ドリルで穴を開けたりすることはできます。
もし、軸のための穴が小さければ、削ってください。」

N様のほうでできあがった後、再度分解されたままの懐中時計が再び送られてきました。

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今度は逆に装飾部分と機械部分の合体作業をこちらの修理部門で行いました。

そして、修理部門で合体作業が完了したのが4月16日のことでした。

N様が再度EDMONDの懐中時計を手にしたのが4月21日。
こんなメールが届きました。

「本日やっと私の手元に届きました。

もちろんネジをまいたらしっかりと動きました。
素人作業ながら、装飾部分も普段遣いには十分だし、もう少し、現役として働いてもらいます。

これも時計として動くように修理していただいたからこその再スタートで半世紀ぶりに時計も誇らしそうです。

携帯等で時計の需要は少なくなり、ましてや懐中時計そのものの価値はほとんどない物ではありますが、私にとってはとても感慨深いものです。

御社にとっては手間だけかかるご迷惑な作業だったことと思いますが、最後まで面倒を見ていただいたことに心から感謝しています。

昨年は色々な節目の年だったことはお伝えしたとおりですが、今年は私の大好きだった祖母が亡くなった年齢に、私がなります。
私が受け継ぎ、祖母の年齢の続きを懐中時計とともに生きていこうと思います。

そして、若くして死別した懐中時計をこれからは私の手元でずっと一緒にしておきます。
二人が喜んでいる様子が目に浮かびます。

本当にお世話になりました。
職人さん達にもどうぞよろしくお伝えください。

また、今後ともよろしくお願いします。 N」

EDMOND

さらに続く…