懐中時計にまつわるファミリーヒストリー 完結編 その1

こんばんは。
新店長です。

その後のファミリーヒストリー その五をブログ記事として掲載した3日後の25日、預けられていたN様のEDMONDの懐中時計が私の元へ戻ってきました。
そして、N様に即連絡しつつ、翌日には発送できるように準備作業を行いました。

そして、久しぶりにEDMONDの懐中時計を受け取ったN様の喜びのメールが、先週の金曜日の27日に届きました。
以下、N様のメールです。

「待っていました。
今、帰宅して見ました。

早速ペンダント用の革紐に通し、ネジを巻いて時刻合わせをしました。
ポケットから出したELGINと一緒に記念撮影をしました。

古い古い2つの懐中時計が、半世紀ぶりに今の時を刻みながら仲良く寄り添いました。
現役復帰です。

本当にいい気持ちです。

明日はEDOMONDを首から提げてペンダントにし、一日外出します。

店長さんと職人さんには何度も何度も、大変お世話になりました。
「テンプ」とか「天真」などという言葉も知りました。いったいどのくらい小さいのだろうかと驚嘆しています。 本当に凄い技だと思います。心から感謝しています。

私が装飾部分を修理するに当たって、竜頭と軸が通るトンネル状の穴を確保するため外径0.7㎜のシリコンチューブに直径0.5㎜のピアノ線を通して固定し、液体樹脂を流し込んで紫外線で固め、そぅっとチューブを抜き取ってトンネルを成功させました。我ながらよく思いつき、成功するまでに至ったと思っています。

以前、古いミシンの調子が悪くなったときに新調することも視野に入れて近くのミシン屋さんに行ったことがあります。その時に年配の店長さんが、「今のミシンはコンピュータが組み込まれているので不具合が生じたら基盤ごと替えるしかないし、安い新製品を買うのと余り変わらない。かといって部品や基盤の調達がいつまでできるか保証できない。ミシンですら使い捨ての時代なのかなぁ。その点、古い鋳物のミシンは重たいけどドライバーやヤスリや油を使って微妙な手仕事で修理できる。自分は販売員ではなく、職人だと自負しているので、久しぶりにミシンを生きかえらせる仕事が出来て気持ちが良かった。大事に使っていつでも修理に来て欲しい。」と言われました。

その時も職人さんの技は本当にかっこいいと思いました。

祖父母の遺した懐中時計のファミリーヒストリーは「とうとう止まってしまった。」という章は終わりました。

そして皆様のおかげで50年ぶりに新しい章が始まることとなりました。

亡き祖父母も母もきっと喜んでいるに違いありません。

全幅の信頼を寄せています。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

追伸:ブログも拝見しています。ちょっと気恥ずかしいですが、嬉しいです。これからも時々覗きたいと思います。ありがとうございました。

N」
という、うれしい内容のメールでした。

N様、本当に懐中時計ショップの修理部門へのご賛辞のお言葉と私への店長冥利に尽きるお言葉をありがとうございました。ここまでご丁寧なメールをいただけると思っていませんでしたので、大変恐縮しています。

そして週末バタバタしていなかったので、お返事を書けないでいたのですが、そんな中、N様から続けて再びメールを頂戴しました。

続く