懐中時計の長所と短所

懐中時計の長所と短所は、実はそれを持つ人によって変わってきます。
まず、懐中時計を持つ人として、腕時計を使えない人の存在があります。
金属アレルギーで腕時計をつけるのを敬遠したい人とか職業柄、仕事する場合に腕時計を装着してはいけない人ですね。そんな人は、懐中時計を無条件にお選びいただくことをおすすめしています。

クオーツ式 セイコー 鉄道懐中時計

どんなに時計がいい素材とかかっこいい腕時計でも、金属アレルギーのために時計の意味もなさなくなり、もったいないからです。そういう意味で肌につけない懐中時計が良いのではないかと思います。

あとは、趣向性の問題。
人と違ったものを持ちたいとか、単に懐中時計を取り出すというしぐさだけでも、腕時計を見るしぐさなどは別に不思議でもなんでもなく、良くある光景ですが、懐中時計を出すしぐさというのは、なかなか見られない、見せてあげられないしぐさだと思います。

懐中時計を取り出すしぐさ

そのしぐさを見せることによって、「それ、何ですか?」というような一つの会話が生まれるもとにもなり、そういう意味で懐中時計というのは面白み世界なのではないでしょうか?

アンティーク 懐中時計

あと、長所となると、その懐中時計の歴史や薀蓄を語り、懐中時計の持つデザインでもあり機能でもある美しさ、いわゆる“機能美”を鑑賞できる点ではないでしょうか。懐中時計は、見た目の美しさと実用性を兼ね備えているものに他ならないからです。

一番強調したいのは、“懐中時計は、五感を使って楽しめるということ”です。
まず、懐中時計を触る、「触覚」でゼンマイを巻く。スケルトンの中をのぞいたり、機能美を「視覚」で鑑賞する。
そして、コチコチと懐中時計が刻む音を「聴覚」で聞く。味覚と嗅覚はそれほど重視しませんが、興味があれば試してみてください。

懐中時計 職人

逆に短所となると、腕時計は腕についてある時計を見るだけですが、懐中時計はポケットから出さないと見えないということです。また、どうしても肌から離れた状態になりますので、ぶつけてしまったり、落としてしまったりという危険性があります。

アンティーク懐中時計 破損

あとは、ポケットに金属的なものと一緒に入れてしまう場合には、懐中時計に傷がついてしまう恐れがどうしてもあります。懐中時計に対して、専用のポケットを一つ使うということが必要となってきますね。

さらに、防水性は基本的にありません。ですので水には弱いです。特に暑い季節は、人の服装の中は湿気が多く含まれやすくなります。そんな状態なので、服のポケットの中にずっと入れたままにしておくのは、さびなどの原因となります。水や湿気には十分注意が必要です。

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そんな面倒くささを感じる短所もひっくるめて、愛着を感じる懐中時計も長所に変わるのではないかと思います。このように、懐中時計も上のような短所を十分に理解していけば、非常に使うことが楽しくなります。
嫌いであれば、短所はいくらでもでてきますが、好きになれば短所もきっと出にくくなるのではないでしょうか。