【さまざまな懐中時計】カレンダー懐中時計&アラーム懐中時計

カレンダー 懐中時計

かつて16~17世紀という古い時代には、短針一本だけの時計がありました。
それから、17世紀の終わりには、長針、短針の日本の針を持つようになりました。
その後、秒針が加わるのはもっとあとの18世紀の終わりから19世紀のことになります。
当時は、秒の単位まで計る必要もありませんでした。しかし、秒針のつくころには、カレンダー付きやアラーム付きも作られるようになりました。

こういう複雑時計が、2000年近くからありました。今、割り合い手に入れやすいコンプリケイテッド・ウォッチは、19世紀に入ってからのものになります。スタンダード・タイプよりいくらかは効果ですが、リピーターのように高くはありません。

カレンダー 懐中時計

カレンダー 懐中時計

1808年ナサン作、スモール・セコンドつきのカレンダー懐中時計です。
ペア・ケース、ローマ数字、クラウン脱進機、くさり引き、鍵巻き、円形緩急針。
ホールマークはロンドン。
直径5.7cm。

<円形緩急針>
200年前以降の緩急針は、帯状になっていて、向かって右がF、左にSがあります。
F方向に動かせば進み、S方向に動かせば遅くなります。
一方、200年以上前までの緩急針は円で、1,2,3,4,5,6などの数字が刻まれてあります。
これを円形緩急針といい、大きな数字の方向にまわすと進みます。

カレンダー 懐中時計

カレンダー 懐中時計

1821年ロンドンのバリングフォード作のカレンダー懐中時計です。
ペア・ケース、アラビア数字、くさり引き、中三針。
カレンダー(日付)が内側についていますが、曜日はありません。
クラウン脱進機がついていて、彫りも多く、18世紀の傾向を残している懐中時計です。

カレンダー 懐中時計

カレンダー 懐中時計

90~100年ほど前、スイスのハスラー製カレンダー懐中時計です。
丸テンプ、シリンダー脱進機、チラネジ、ダボ押し。
小さな4つのダイアルは、上の円が月、右が曜日、下が月齢、左が日付を示しています。
直径5.3cm。

アラーム 懐中時計

アラーム 懐中時計

ドイツのキンツレ製のアラーム懐中時計です。
鉄側、ダボ押し、平ヒゲ、丸テンプ。
アラームの針を動かすときには、ベゼルを矢印の方向(時計の逆回し)にまわします。
提げ時計ですが、蝶番の蓋を開けるとスタンドになっていて立てることもできます。
直径5.2cm。

アラーム 懐中時計

ドイツのユンハンス社製アラーム懐中時計です。
鉄側、夜光塗料、ダボ押し、7石入り。
アラームの針合わせは、向かって左側のダボを押しながら竜頭をまわします。
直径5.0cm。

アラーム 懐中時計

ドイツのユンハンス社製、大型のアラーム懐中時計です。
ニッケル側、夜光塗料、ダボ押し。
直径6.0cm。

カレンダー 懐中時計

ヘプトマス社製カレンダー懐中時計です。
銀側、竜頭巻き。
日付と曜日の小ダイヤルを左右にしたがえた見えテンプです。
花時計とも呼ばれていたのは、文字盤に花模様が入っているからです。
1896年から1915年までブリュッセル、ミラノ、パリ、シカゴ、ジュネーブの万国博覧会で受賞したという記録が裏蓋にあります。
直径5.0cm。