アンティーク懐中時計の竜頭

アンティーク懐中時計の竜頭の位置はどこが正解?

アンティーク懐中時計の竜頭は、表蓋のないいわゆるオープンフェースの場合、文字盤の12時のところにあるのが普通です。腕時計の竜頭は通常3時のところについてありますよね。この違いは、何なのでしょうか?

竜頭のある位置の意味

この違いは、ズバリ見やすさからからきているのです。
腕時計は、時計を見るときに腕を曲げないといけないので、12時のところにはベルトが通るので竜頭はつけられません。
右利きの多数派の方々を前提にしますと、3時以外につける場所はありません。
一方、懐中時計は昔は「提げ時計」と呼ばれていたように、竜頭を上にしてぶら下げます。ですので12時のところに竜頭があったほうが便利なのです。これは柱時計が、12時が上になっているのと同じ理屈です。

懐中時計の竜頭の位置

ハンティングケース(ハンターケース)の竜頭の位置

ハンティングケース(ハンターケース)は、表にも裏にも金属製の蓋がついてる懐中時計で、ステム(竜頭)を押し込むことで蓋が開き文字盤を見ることができます。
竜頭は、腕時計と同じように3時のところにあります。これがもし12時のところに竜頭がついていたら、開けた蓋が手前にきて、時刻を確認するときに邪魔になり、非常に見にくいはずです。そのため、3時方向にステムが配置されていて、蓋が向かって左側に開くようにできています。このように3時方向にステムがあるタイプことをサイドワインダーと呼んでいます。ハンティングケース(ハンターケース)とサイドワインダーはほぼセットと言ってよいでしょう。
このため、片蓋と両蓋の違いは決定的なのです。もし、3時のところに竜頭がついている片蓋の時計に出会ったら、もともと両蓋の時計としてつくられたのものが、何かの事情で故意に片蓋のケースに入れられたものと見て間違いありません。

ハンティングケースの懐中時計

まとめ

アンティーク懐中時計の竜頭のついている位置は意味があるのです。オープンフェースの場合、12時のところに竜頭が合ったほうが、視覚的に便利なのです。ハンティングケースの懐中時計の場合には、12時のところに竜頭がついていたら、開けた蓋が手前にきて非常に見にくいので、3時方向に竜頭がついているのです。