アンティーク懐中時計の大きさ

懐中時計は古いものほど大きい?

古いアンティークの懐中時計は、現在の腕時計よりもかなり大きいものがほとんどです。しかも懐中時計は古ければ古いほど大きく、厚く、重いのです。英語で「ポケットウォッチ」というのに、ポケットに入りきれないものまであるのです。“ゴリアテ”とか“ゴリアス”(巨人時計)などと呼ばれているもので、直径が6cmから8cmに近いにものまであります。

アンティーク懐中時計 ゴリアテ

時代が進むにつれて小さくなっていった懐中時計

その後時代が進み、懐中時計はだんだん小さく、薄く、軽いものなってきました。日本の場合ですと、明治の中ごろの懐中時計で直径が5.5cm、30年代に入ると5.0cm、大正になると4.5cnくらいにまでなりました。こうして、大正初期の腕時計の到来に引き継がれていったのです。

小さいアンティーク懐中時計

懐中時計が小さくなれば、当然機械部分も小さくなり、機械部分が小さくなればそれだけ懐中時計の工作が難しくなります。大きさにはそれほど違いはないということは、懐中時計から腕時計への転換にあたって、技術上の障害が小さくなったということです。

懐中時計の大きさを示す単位

懐中時計の大きさを示す単位をご存知でしょうか?
懐中時計の大きさを示す単位は、イギリスとフランスではサイズであり、スイスでは型といいます。型のことをラインといったりします。日本のメーカーは、ほとんどがスイス式の方を使っているようですが、それほど厳密のものではないようです。

例えば、精工舎の経営母体であり、精工舎製品の発売元でもある服部時計店(和光)の古いカタログを見ると、鉄道懐中時計の19型セイコーシャのことを16サイズとして紹介していたりします。19型は直径42.72mmで、16型は直径43.17mm。

精工舎の懐中時計

普通、19型は16型の懐中時計よりも大きいというのが仏なのですが、19型のほうが小さいのです。しかもこれらの差が0.45mmと微妙な数字なのです。まあ、このサイズと型の問題はかなりあいまいなので、そんなに神経質これらの違いを詮索しても始まらないのではないかと思います。

まとめ

懐中時計の大きさはさまざま。大きいとか小さいとかを作られた当時の尺度で理解しようとしてもかなり曖昧です。ですので、むしろ現代においては実際の直径を測ってみて、6.0cmや5.5cmといって認識するほうが簡単ですし、実感もわくのではないしょうか。