さまざまな懐中時計についてのご紹介

クォーツ式の懐中時計

懐中時計といってもさまざまな種類がありますよね。

まず、クオーツ式といって電池で駆動する懐中時計があります。

クオーツ式懐中時計

クオーツ式懐中時計は、現在の懐中時計の中では王道と言われていて、リーズナブルなタイプから高級なタイプのものまで幅広くつくられています。

特徴としては、針が1秒ごとに1目盛り刻む動きをします。いわゆるステップ秒針といわれるタイプですね。アンティークの懐中時計のようにゼンマイを巻くことは関係なく電池を動力として時計が動きます。つまり電池が止まるまで止まらないタイプの懐中時計です。

クオーツ式 セイコー 鉄道懐中時計

上の懐中時計は、クオーツ式のセイコー製の鉄道懐中時計です。実際に、日本のJRの電車の運転席には、この鉄道懐中時計を収納するポケットがついています。日本の鉄道懐中時計としては伝統のあるもので、ベストセラーにもなっています。

この鉄道懐中時計のいいところは、ポケットに入れるにしても、大きさ的に大きすぎず小さすぎず、ちょうどいい感じです。、あた鉄道懐中時計ですので、12時方向に竜頭がついていて、蓋のないオープンケースタイプですので、ポケットから時計を出してすぐ時刻を確認できるという王道のモデルです。

手巻き式の懐中時計

次は手巻き式の懐中時計です。クォーツ式とは根本的に中身の機械が違っていて、電池では動いていません。ゼンマイの手巻きによって駆動します。

手巻き式(機械式)懐中時計

秒針もクオーツ式と違って、小さく滑らかに刻んで動きます。スイープ秒針などと呼んだりします。機械式にはこのタイプがよく使われます。
手巻き式の懐中時計は、その懐中時計の能力にもよりますが、ゼンマイをフルに巻いてから約40時間動き続けます。

スケルトンの懐中時計

機械式の象徴的な存在で人気のあるものに、スケルトン懐中時計があります。
機械の部分が丸見えになっている懐中時計です。手巻き式の懐中時計とは基本的に同じ構造をしています。ですので、上の手巻き式(機械式)の懐中時計をスケルトンかするとこのような時計になるかと思います。

スケルトン懐中時計

 

中身のゼンマイが見えていたり、中の美しい機械の部分をばっちりとのぞくことができます。歯車やテンプ輪なども見えるので、のぞきながらゼンマイを回して動かし始めさせると、躍動感のある動きをすべて見ることができます。
スケルトンは本当に見て楽しめる懐中時計で、それが一番の醍醐味だと思います。

注意する特徴としては、スケルトン懐中時計は見た目はきれいなのですが、意外とガラスに音が反響するため音が大きく、少し耳を時計に近づけるだけで音がはっきり聞こえます。ですので、本当に静かな環境にある場合には、かなりはっきりと音が聞こえてきます。

また、スケルトンタイプの懐中時計には、秒針が取り除かれている場合が多く見られ、時針、分針のみですので、よりシンプルな構造になっています。

シースルーバックの懐中時計

シースルーバックタイプの懐中時計は、表からは機械部分は見えず、裏からはスケルトン懐中時計のように、機械部分が丸見えとなっています。通称、“裏スケ”などといったりします。

シースルーバックの懐中時計

文字盤側は、手巻き式の懐中時計と変わらないので、秒針もある場合が多いです。
また、若干装飾が加わった少し派手めの懐中時計が多く、普通の時計にはない魅力があります。

表から見たら通常の懐中時計の表情をしているのに、裏返すと装飾のきれいな機械部分が見えるということで、プレゼントとして大変人気があることから、プレゼントには最適なのではないでしょうか?

蓋付き(ハンタータイプ)の懐中時計

蓋付きの懐中時計は、ハンタータイプと呼ばれています。なぜ、ハンタータイプと呼ばれるのかといいますと、猟師が、はじめオープンタイプの懐中時計を使っていたところ、ガラスが割れてしまったことから、ガラス面を保護しようということになって、蓋付きになったというわけです。

蓋付き(ハンタータイプ)の懐中時計

ハンターケースは竜頭の部分を下に押し下げると、パカっと開きます。
非常に味のあるタイプの懐中時計が多いです。

ハンターケースは蓋を閉める場合に、そのままパチンと閉めてしまう人がいます。でも、何度も開け閉めしていくうちに、時計の淵の、蓋が合体する部分が、だんだん磨耗していってしまいます。時計を長く大事に使おうと思うのであれば、蓋を閉める際には、両手を添えて、竜頭を押し込みながら、ゆっくりと閉じ、蓋を閉じてから竜頭のボタンを離すように心がけたいものです。

ハーフハンター(デミハンター)の懐中時計

ハーフハンターとかデミハンターと呼ばれる懐中時計は、ハンターケースの中が少しのぞけるタイプのものです。
扱い方はハンターケースの懐中時計と同じです。
根本的に違うのは、ハンターケースの蓋を閉じたまま、時計の中身を見えるところが特徴です。

ハーフハンター(デミハンター)タイプの懐中時計

ハーフハンター(デミハンター)の懐中時計は、別名“ナポレオンタイプ”とも呼ばれています。
その逸話としては、ナポレオン・ボナパルトが、ハンターケースを窓のように、ナイフでくり貫いて、蓋を開けずに時刻を確認できるようにしたといわれています。蓋を開けて、時刻を確認するという、わずらわしいワンクッションの動作が必要ないということです。
ナポレオンが、短気で癇癪もちだったために、このような懐中時計が開発されたとも伝えられています。

このハーフハンターケースの場合、ハンターケースと同様、竜頭の部分のボタンを押し込むことにより文字盤側の蓋が開くのですが、さらにボタンを深く押し下げることにより、裏側の蓋も開けることのできるタイプの懐中時計もあります。
この裏蓋が開くことを知らない人が、意外と多いです。

ちなみに余談ですが、表蓋、裏蓋が両方開くタイプの懐中時計は、両方開いたままの状態にしておくと、両蓋を支えにして時計を立たせることができます。蓋の面を下にする立て方と、淵の部分を下にする立て方と両方可能です。

懐中時計、蓋ありにする?蓋なしにする?

それでは、蓋のある懐中時計と蓋なしの懐中時計の欠点はどんなところでしょうか?
やはり、蓋のない懐中時計は、直感的にすぐに時刻を確認することができます。
蓋のある懐中時計は逆に蓋を開くという動作をしなければ時刻を確認できません。
なので、実用的に普段使用される場合には、蓋のないオープンタイプの懐中時計がおすすめです。
蓋のないオープンタイプが実用的におすすめできるのは、それだけではなく、実用的に使っていて埃の入る隙間部分が竜頭以外になく、手入れの必要度合いが少ないことがあげられます。

逆に、普段あまり使わずに観賞用として、蓋を開けたり閉めたりするとか、休みの日に、普段の腕時計のかわりに気分をかえて懐中時計でも使おうかなど、雰囲気を味わうための用途がメインであれば、蓋のあるハンターケースがおすすめということになります。

自分自身が、懐中時計をどのようなシチュエーションメインで使用したいかということを、考えていただければ、蓋なしか蓋ありかの選択は容易に決まるのではないかと思います。

懐中時計はほぼ非防水

また、懐中時計全般に言えることは「懐中時計はほぼ非防水」ということです。懐中時計には防水という概念がありません。
水どころか湿気にも弱いので、できる限り服やズボンのポケットに入れっぱなしにするという行為は避けたほうがよいです。
ポケットに入れたまま、洗濯機に入れてしまうなんてことも考えられますし…。
どんな懐中時計もさびてしまうと修復が非常に困難です。時計自体の存在価値をなくしてしまうことにもなりかねませんので、湿気には十分ご注意願います。

そのための手段としては、当店で販売していて、オリジナルレザーループとともに、大変ご好評をいただいている「Cocoon Watchオリジナルレザーケース」があります。湿気対策のために、こちらのレザーケースの中に懐中時計を納めておくと便利かと思います。

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ケースの中央にバランスよく配された留め具のデザインは愛らしいばかりではなく、しっかりとフタを閉じることができます。
使用中に、簡単に開くようなことはありません。このループ留めは、金属のリベット留めと異なり金具を使わないためケースと金具が擦れて、ケースに傷が付く心配もありません。
レザーケースは、ちょっとしたクッション材にもなり、衝撃も和らげますので、懐中時計を保護するツールとしてはバカにできません。大事な懐中時計を長くお使いいただくためには、このようなツールの考慮も必要になるかと思います。