【懐中時計の構造】懐中時計の日の裏装置

日の裏装置

懐中時計の日の裏装置(アンダー・ダイアル・メカニズム)というのは、短針(時針)や長針(分針)を動かして、時を知らせる輪列のことです。普通は、ツツカナ、日の裏車、ツツ車から成り立っています。

ツツカナ

ツツカナは、分針を取り付けるカナ(キャノン・ピニオン)で真に固くはめ込んであり、針はただ押し込むだけの構造です。日の裏車(ミニット・ホイール)は、ツツカナによって駆動され、さらに付属するカナ(日の裏カナ)によって、ツツ車を動かす歯車となります。

懐中時計の日の裏装置

ツツ車(アワー・ホイール)は時針を取り付ける歯車で、1時間に1回転します。香箱の回転によって作られたエネルギーを受ける二番車の真も一時間に一回転するので、分針はそのまま取り付けられます。しかし、時針はその1/12の速さに下げなければなりません。

そこで日の裏(アンダー・ダイアル)といわれる歯車を使って、回転速度をダウンさせます。これが日の裏装置の役割となります。スモール・セコンドの秒針は、1分間(60秒)に1回転する四番車の真を延長したところにはめ込まれています。