【さまざまな懐中時計】彩色画の懐中時計

彩色画の懐中時計

懐中時計のケースにエナメルで細密画を描くのは、1600年代に始まって、1700年ぐらいまでが最盛期でした。しかし、その後も折にふれてエナメル画の時計は作られています。

エナメル画の手法には、時代と国、人によってさまざまな手法が考案されていますが、特にリモージュのものが有名です。
画の対象は花や鳥、風景、それに肖像画など広い範囲にわたります。17世紀後半には、著名なエナメル画家が多数現れ、サインの入った良い画の時計が各地で作られ、いくつかのヨーロッパやアメリカの美術館や博物館に保存されています。

以下に紹介する彩色された文字盤の懐中時計のいくつかは、18世紀の後半に作られ、他は19世紀の懐中時計です。

彩色画の懐中時計

彩色画の懐中時計

1796年製作、彩色画のイギリス製懐中時計です。
ロンドン在住のマルコム・ヤング作。
七宝ダイヤルに風景画が彩色されています。
くさり引き、銀側のペア・ケースです。

彩色画の懐中時計

彩色画の懐中時計

支那時計と呼ばれる1870~1880年ごろのスイス製懐中時計。
イギリスから中国に輸出あるいは輸出を予定されていた懐中時計です。
銀のケースの両面に、西洋の婦人像が描かれています。

彩色画の懐中時計

彩色画の懐中時計

彩色画の懐中時計

19世紀末に製作されたダボ押しで小型の婦人用懐中時計です。
青七宝で、0.925の銀に一部金メッキが施されています。
ゴールド・ピケ細工、H.A.D.フォーベット作。

彩色画の懐中時計

彩色画の懐中時計

彩色画の懐中時計

19世紀スイス製の両蓋銀側、ターバンの懐中時計です。
両面に鳥のエナメルが刻まれてあります。

彩色画の懐中時計

彩色画の懐中時計

1900年ごろのスイス製、ダボ押しの金メッキ婦人用懐中時計。
文字盤に金のアップリケ、オーストリアのハプスブルグ家のフランク・ヨーゼフ1世とエリザベート妃の肖像があります。
小型で厚手、無銘の懐中時計です。7石。

彩色画の懐中時計

彩色画の懐中時計

マーピン社製、両蓋銀側の婦人用懐中時計です。
おそらくバッグに入れるための懐中時計と思われます。
上蓋に紐をつける箇所があり、上蓋内側には鏡があります。
指針には夜光塗料が施されていて、上下の蓋からムーブメントだけがはずれる形式の懐中時計です。